うねり日記

2006年10月のうねり日記です。
お店を移ってから数年間、なかなかコンセプトのきまらない日々が続いた。
和食、イタリアン、串揚げ、焼き鳥、何をやっても鳴かず飛ばずで。
気が付けば自分がやりたい事ではなくて、人のまねをしている自分がそこにいた。
最悪だ!
「どうした、お前らしくないぞ!」と自分に問いかけても、悶々とするだけで毎日が過ぎて行く。
店を移った事には後悔は無かったけど、自分に甘くなっていたのだろう。
「SWELL」を始めたときと「うねり亭」を始めたときでは、全てが違う!
知り合いが一人もいなくて始めた「SWELL]、知り合いが沢山出来て始めた「うねり亭」。
緊張感も欠けているし、「SWELL]のお客さんはみんな来てくれるだろうと、勝手に思っていた。
だめだね〜!そんなに甘くないよね〜!

ある日お客さんから、一枚のCDを貰った。
「やちむん」変な名前のBandだな〜?「やむちん」じゃないの本当は?
なんてな事を話しながら、CDを聞いていた。
その中の一曲。僕の心に火を付けた曲が有る!
「パイプラインそばで、そばを食べて♪」だっ!
「やちむん」ライヴをうちの店でやりたいな〜と思った!
沖縄に住んでいるし、わざわざ来てくれないだろうな〜と思っていたら、本人からTELがあり、「うねり亭」でやってくれると言うでは有りませんか。
とんとん拍子に話は進み、「やちむん」ライヴ決定!
そして当日、満員御礼!床が抜けるかと思ったよ。
「やちむん」ファンが内地には沢山いるのです!
「やちむん」を通していろんな人とも知り合いになれました。
沖縄に遊びに行った時も、いろんなところ道案内してくれたし。
夜もず〜〜と一緒に飲んでたし。
「うねり亭」のライヴも毎年恒例となったし。
「やちむん」が、今の「うねり亭」と「沖縄」の架け橋になってくれたのです!
「うねり亭」の曲も有るのです!
うれしい!!!
(つづく。)はず?


お店の方はと言うと、毎週(金)、(土)満員電車並みに混む店になっていた。
始めた頃のことを思うと、天と地の差だ!
だって、始めた頃は、レゲエなんて、好きな人じゃなきゃ聴いてなかったんじゃないかな〜?
それが、気が付けばラジオからも、デパートからも、普通の飲み屋でもレゲエが流れてる。
思わず自然にリズム取ってしまう。ンチャカッ、ンチャカッって!
ハートビーツだよね!
いろんなレコード屋さん回って、探してたレコード見つけた時はもう週末が待ち遠しくて!
「これでどうだっ!」「これでもかっ!」ぐらいに低音バリバリ効かせて、店の壁がいつも、ビリビリ振動してた!
DJも何人かいて、自分の出番を待ってる訳。
ヘッドホン渡して、はい交代!一発目何かけるか、もう決めてるんだよね!
毎週末がお祭り騒ぎだったな〜。
でもさ〜、楽しい事ばかりでわなくて、騒音苦情が入るようになってさ〜、あと、外にいっぱい人がたまるようになっちゃって、通行人が怖がってるってゆう
苦情も入るようになってしまって、おまわりさんがいっぱい来る訳!
未成年が補導されて呼び出しくらったり。
毎週日曜日は杉並警察署に呼び出されて、「始末書」書かされて。
「営業停止にするぞ」とか言われて、もう、犯罪者扱いだよ!
日曜日ぐらい警察も休めよと思ったりしてた。
悪いのは自分なんだけど......。
「ご近所の皆様、その節はご迷惑おかけしました。」
そんなこんながあって、今の店に移る事にした。
もう、警察行くの疲れたし。
そろそろ、原点にもどろうかな〜なんて思いも有ったし。
原点と言うのは、料理つくりたかったのだ!
すごく悩んだけど、そうする事に決めたのでした!