なんとなく、阿佐ヶ谷に来た頃の自分を思い出していた。地元の人達が隣で「この町も変わったよな〜昔はあ〜で今こ〜だ」なんて話をしていた。自分がこの町に来てから17年経ったんだ〜。始めは食べて飲める店をやりたくて[Foods&Boods SWELL]なんて店をやっていた。仕事をやめて西荻窪のBarで働いて、貯めたお金でお店を開いて、もう一文無し!これで失敗したら残るのは借金だけ!けっこう気合いが入ってたな〜。前の仕事仲間や西荻で知り合った仲間たちに支えられて何とか家賃だけはぎりぎりで払えた。阿佐ヶ谷には知り合いが一人もいなかったので、いつも一人だった。24回払いで買った車も手放し、六畳一間のアパートに住み、冷蔵庫も無かったので近所の「結」と言う八百屋さんに大きな発泡スチロールの箱をもらい毎日氷をもらいに行った。それに見かねたお客さんが冷蔵庫をくれた。それから時は経ち、気がつけば狭いアパートにはいつも誰かがいた。休みの日はいろんな人たちがかってに宴会してるし。皆で銭湯にも良く行った。銭湯に行ってる間に誰かが来たら可愛そうなので鍵もかけず窓も全開!ある日米を炊こうと思い、流し台の開きを開けると米が入れ物ごと無い!またまたある日、冷蔵庫を開けると沢山買い置きしておいたビールが一本も無い!泥棒だった!隣の人は現金を5万円やられたらしい。かわいそう。

この頃、音楽を良く聴いていた。TVを見るより皆で唄ったり聴いたり、ギターを弾いてちょっとボブ・マーレーになりきっちゃったりして!髪の毛もドレッドロックスだし。お店も気がつけばレゲエBarになっちゃったし。ボブ・マーレーにハマってたんです。こんなに一人のミュージシャンにハマったのは初めてだった。この人がいたから今僕はここにいるのです!この話はまた今度。写真の話もまた今度。よ〜く見てください、この雲!!!!!